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敬語の使い方について



               福本 2000年作成 2012年12月更新

 日本語から敬語をなくすことができたら、どんなに使いやすい言語になるだろうと
は、外国人だけでなく少なくない日本人が思うことではないでしょうか? 敬語を正
しく使っている人は、少ないように思います。

 日本語の模範を示す役割を担うともいわれるNHKの番組司会者でも、時に不自然
な敬語を聴くことがあります。中でも、謙譲語を尊敬語と取り違えるケースが多いよ
うに思います。料理を「お上がりになりますか?」と言うべきところを、「頂かれま
すか?」と尋ねるなど...

 そのような中で、タレントの黒柳徹子女史の敬語の使い方が、実にみごとで、あれ
こそ模範ではないか、という気が致しております。早口でありながら間違いがなく、
しかも耳に心地よく響きます。何かのインタビューの際に、「尊敬語を付けるべき言
葉がつづくときには、敬語が過剰とならないように、後の方に一つ二つだけ控えめに
付けるようにしている」と発言なさっていたのを記憶しています。

 私などは、発明者さんとの面談で、「出願完了までに出張の予定が有りでし
ょうか?」などと、尊敬語を3つも重ねて使うことがしばしばあります。これは行き
過ぎで、「出張のご予定はお有りでしょうか?」くらいにとどめるのが適切だと、徹
子女史はアドバイスなさっていることになります。

 ついでながら、徹子女史と言えばNHKを連想するほど、私ども中高年には、NH
Kご出身のタレントさん、という印象が強く残っております。「ヤン坊・・・」は存
じませんが、「一丁目一番地」の「たあ坊」のお姉さん(?)はラジオ時代のヒロイ
ンでもありました。TVの子供番組「魔法のじゅうたん(?)」で初めて姿を目にし
たときには、ラジオの声の主が、とてもきれいな人であったことに、子供ながら驚い
たものでした。 


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