Fukumoto International Patent Office


「技術オジン」について


                 福本 2000年作成 2015年3月更新

 「技術オジン」とは、犬のロボット「アイボ」を開発したソニーの取締役(名前は忘れ
ました)が創出された概念です。氏によると「技術オジン」の定義は、つぎの(1)〜(3) の
通りなのだそうです。

  (1) 自らは新しいことをやらない。
  (2) 周囲が新しいことをやっても感動しない。
  (3) 他社が新しいことをやると、過剰に反応する。

 (3)は一見(1)(2)と矛盾するように見えて、実は同じ心の動きなのだそうです。何と鋭い、
耳の痛い言葉ではないでしょうか? 氏はさらに、つぎのようなことを述べておられまし
た。

 新しいことに挑戦していると、チーム全体に独特の熱気のスイッチが入ることがある。
そうすると、すべてがうまく回り出す。難問も解決され、運にも恵まれるようになる。

 それには、マネジメントする側が自分の考えを押しつけないことが大切である。それに
よって、チームの各人が持っているエンジンに全開のスイッチが入る。言いたいことが10
あっても、2にとどめるのがよい。これは自制心の要ることで、むしろ難しいことである。

 世の中のほとんどの経営者は口が多すぎる。自分の考えを押しつけても、各人のエンジ
ンをオフするだけで、リーダ自身だけがオン状態になるに過ぎない。

(以上、NHKのTV番組からの筆記メモ)

 日本人に何かを止めさせるには、「そんなことをする人は、他にいませんよ」、何かを
やらせるには、「他の人は、みんなそうしていますよ」が、最も効果的、と何かで読んだ
ことがあります。横並びを好むと言われる我々日本人は、「技術オジン」になれる素質?
があるのかしれません..



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